目次
睡眠負債について知ってますか?
睡眠負債とは、毎日のわずかな睡眠不足がまるで借金のように積み重なる事を言います。睡眠不足は、徹夜で受験勉強などで1日3時間の睡眠という極端な睡眠時間の人だけと思ってませんか?
実はそれは大きな間違いです。1日5時間の睡眠で充分で睡眠が足りてると思ってても、わずかに睡眠が足りていなくて、そのわずかな睡眠時間が、まるで借金のように蓄積していくことが最新の研究で分かってきてるそうなのです。
睡眠を研究している専門家たちの間では、蓄積する睡眠不足を、睡眠負債と名付け対策の重要性を喚起しています。
睡眠負債が招く身体への影響
睡眠負債が溜まっていると、自分では気づかないうちに仕事や家事のパフォーマンスが落ちてしまったり、命に関わるような病気のリスクが高まる可能性が指摘されています。
さらに、日本人の睡眠時間は短くなり続けています。国の調査によると、睡眠時間が6時間以下の人は平成20年には全体の3割未満だったのが、平成27年のデータでは、4割近くに急増しています。このように、国民全体が慢性的な睡眠負債を抱える傾向が高まってきていると言えます。
仕事や家事のパフォーマンスが落ちてしまう
睡眠負債が蓄積されると、脳の働きが知らないうちに低下することが実験結果から明らかなになってきました。驚くべきことに、6時間睡眠を2週間続けた脳は、2晩徹夜したのとほぼ同じ状態だというのです!
米ペンシルバニア大学などの研究チームが行った実験です。
研究者たちは、被験者を徹夜のグループと、睡眠時間6時間のグループに分け、注意力や集中力がどう変化するのかを調べました。まず徹夜のグループを見ると、初日、2日目と成績が急激に下降しています。脳の働きが急激に衰えているのです。
一方、6時間睡眠のグループでは、最初の2日間はほとんど変化はありません。しかしその後…徐々に脳の働きが低下していきました。そして、2週間後には、徹夜グループの2晩経過後とほぼ同じレベルになってしまったのです。すなわち、「6時間睡眠を2週間続けた脳は、2晩徹夜したのとほぼ同じ状態」ともいえることになります。
しかも驚くことに、6時間睡眠のグループは、脳の働きの衰えを必ずしも自覚していませんでした。徹夜した場合と比べ、わずかな睡眠不足がじわじわ蓄積した場合、なかなかその影響について自覚できないのです。
がん・認知症のリスクが高まる
睡眠不足のマウスはがん細胞が増殖しやすくなることが分かっています。がん細胞を攻撃するはずの免疫細胞ががん細胞の増殖を手助けしてしまう可能性があります。
さらに、脳は睡眠中にアミロイドベータという脳のゴミを排出することが解明されました。このアミロイドベータは、認知症の最大の原因であるアルツハイマー病の原因物質と言われています。
いま注目されているのが、睡眠とがんの関係です。2014年に米シカゴ大学が行った研究では、実験的に睡眠を不足させたマウスでは、がん細胞が増殖しやすくなることがわかりました。本来ならがん細胞を攻撃するはずの免疫細胞が、睡眠不足の場合、がん細胞の増殖を手助けするようになる可能性が見えてきたといいます。
実験を行った研究者は、今回の研究はマウスを特殊な方法で睡眠不足にしているので、この結果をそのまま人間の睡眠負債にあてはめられるかどうかは議論の余地があるとしながらも、人間でも同じことが起きている可能性が高いと指摘しています。睡眠負債は、免疫システムの働きに影響を及ぼし、結果としてがんのリスクを高めている可能性が見えてきました。
東北大学が、女性およそ2万3995人を7年間追跡し、睡眠時間と乳がんの発症リスクの関係を調べた研究では、平均睡眠時間が6時間以下の人は、7時間寝ている人に対して乳がんのリスクがおよそ1.6倍になることがわかった。
もうひとつ注目されているのが、睡眠負債と認知症のリスクとの関連です。スタンフォード大学の西野精治さん(睡眠生体リズム研究所長)らは、マウスを使った実験で、睡眠中にアミロイドベータと呼ばれる脳のごみが排出されることを突き止めました。アミロイドベータは、認知症の最大の原因であるアルツハイマー病の原因物質とも言われており、発症の20-30年前から蓄積するといわれています。つまり、働き盛りの時期に十分な睡眠をとっていないと、数十年先に認知症になるリスクを高める可能性があるのです。
睡眠負債を返済する方法
睡眠負債を返済する方法は、通常の睡眠より長く寝るようにすればOKです。
ただし、週末に寝だめするのは生活リズムが乱れるので、常に、いつもり長く寝る事を心がけることが大事です。つまり、いつも6時間睡眠だったら、7時間睡眠をとれるように調整することです。
睡眠の質を上げながら速やかに寝るための10個のコツ
睡眠が身体に与える影響は大きいです。昼間に眠くなってしまう。電車の中ですぐ寝てしまう方は、睡眠負債を抱えてるかもしれませんよ。
しかし、ちょっとしたコツで睡眠の質を上げて、睡眠負債を返済することができます。できることから始めてみて下さいね。
1、午前中に日の光を浴びる
2、食事の時間は一定する
3、運動は夕方に。散歩もOK
4、カフェインは寝る3時間前まで
5、お酒は寝る3時間前まで
6、寝る2時間前より強い光を避ける
7、お風呂は寝る30分前に
8、寝室は18度〜26度に保つ
9、布団でのスマホ・ゲームは厳禁
10、寝なきゃと焦るのを止める
瞑想は睡眠負債の救世主!?
アメリ力睡眠医学会が、不眠の症状がある人に2ヶ月間、瞑想をしてもらう実験を行った結果、寝つくまでの時間や合計睡眠時間、睡眠効率や睡眠の質など、すべてにおいて改善したという報告があります。
瞑想は世界中どこにいてもできるとても簡単なツールです。しかも、道具は一切いりません。手軽に日常生活に取り入れて、簡単に睡眠負債を返済していけたら最高だと思いませんか?とても簡単にできるので、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
睡眠の質を上げるとこんな効果が期待できる
睡眠の質を上げて、睡眠負債を返したら私達のカラダには沢山の素晴らしい効果が期待できます。毎日の生活で軽視しがちな睡眠を意識して、根本から健康になりましょう!
1、疲労回復
2、生活習慣病の予防
3、肥満予防
4、美容促進、美肌効果
5、運動のパフォーマンスアップ
まとめ
いかがでしたか?睡眠不足は毎日の生活において、病気でもないですし、それほど重大視されません。しかし、ちょっとした睡眠不足が蓄積されて行き、カラダにジワジワと影響を及ぼすことを考えたら、日頃から睡眠を意識せざるを得ないと感じるはずです。
夜はの身体を慰る時間にして、スマホやゲーム、テレビを控えて、代わりに読書に切り替える等の工夫をするのも良いかもしれませんね。
大事なことは「意識する」ことです。できることから、実行して行きましょう!
最後までお読み頂きありがとうございました。
メールマガジンのご紹介
健康と関係が深い潜在意識を知りたい方はメールマガジン(無料)をお読みください。不定期に配信してます。
個人セッションのご案内
現在、ワタシこと三木薫が行なってる潜在意識に働きかける個人セッションは、予約制となっています。制限を解き放ちたい方は、下記より詳細をご覧ください。
コメントを残す